医者から老眼適齢期だと言われた。治療法はただひとつ、眼鏡をつくることだという。そんな折り、訪れた両親の家で、亡父が使っていた眼鏡を見つけた。幼い頃は入室厳禁だった書斎の机に置かれていたのだ。掛けてみると、書棚にぎっしり埋め尽くされた本の背表紙がくっきりと読みとれる。その中に異彩を放つ一冊の黒革表紙の本があった。ある予感に駆られ、それを開いた。どのページも白紙だ。しかし、三分の一ほどめくったとき、それは現れた…(「眼鏡」より)。“遺品”に宿る魔の力を題材にしたホラー小説全八篇。
(「BOOK」データベースより)
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